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🍀冬は血圧が上がりやすい?

[2025.11.19]

こんにちは、甲南山手内科の【芦屋甲南クリニック】です🍀

冬が近づくにつれ、「最近血圧が高い気がする…」という声が増えます。

実際、冬は一年の中でも最も血圧が上がりやすい季節です。

高血圧がある方はもちろん、普段は正常な方も冬の過ごし方には注意が必要です。

今回は、冬に血圧が上昇する理由と、日常で気をつけたいポイントについてまとめました。

 

【1】冬に血圧が上がる理由

① 気温が低く、血管が縮こまりやすい

寒さを感じると、体温を逃さないために血管がぎゅっと縮みます。

その結果、血液の通り道が細くなり、血圧が上昇しやすくなります。

② 室内外の温度差がストレスに

暖房で温かい屋内と、冷たい外気との温度差は身体に大きな負担になります。

この差が大きいほど自律神経が乱れ、急な血圧変動(リスク上昇)が起きやすくなります。

③ 運動量が減りやすい

寒いとどうしても外出が減り、活動量が低下。

血流が悪くなることで血圧が安定しにくい状態になります。

④ 年末年始の生活リズムの乱れ

塩分の多い食事・飲酒量の増加・睡眠不足などが重なると、血圧はさらに上がりやすくなります。

 

【2】高血圧の方が特に気をつけたいポイント

室内と屋外の温度差を小さくする

玄関や脱衣所など、家の中でも温度が下がりやすい場所を暖める

朝、冷えた部屋で急に起き上がらない(布団の中で軽く体を動かす)

温度差を減らすことが、冬の血圧管理の一番のポイントです。

入浴は「温度」と「順番」に注意

冬の入浴は特にヒートショックのリスクが高まります。

安全に入浴するには…

  • 脱衣所を暖めておく
  • 41℃以下の湯温
  • かけ湯をして体を慣らしてから入る
  • 長湯をしない(10分以内)

浴槽から急に立ち上がると血圧が大きく変動するため、ゆっくり動きましょう。

塩分の摂りすぎに注意

冬は鍋料理や汁物が増える季節です。

汁を全部飲むと塩分過多になりやすいため要注意。

できる工夫

  • だしの旨味を活かして味を濃くしすぎない
  • 醤油・ポン酢は「かける」から「つける」へ
  • 加工食品を控える

適度に体を動かす

外に出にくい日は、家の中でできる軽運動でも十分です。

例:ゆっくりしたスクワット・軽いストレッチ・10分の室内ウォーキング

血流がよくなると、血圧も安定しやすくなります。

冬こそ睡眠を整える

睡眠不足は血圧上昇に直結します。

特に年末年始は生活が乱れやすいので、意識して休息をとりましょう。

 

【3】こんな症状が続く場合は受診を

  • 朝の血圧がいつもより高い
  • 頭痛・めまい・動悸が続く
  • 家庭血圧が135/85mmHg以上が続く
  • 薬を飲んでいても高値が続く

冬の高血圧は放置すると「心筋梗塞・脳卒中」のリスクにつながります。

気になる症状があれば、早めにご相談ください。

 

冬は気温の低下や温度差により、血圧が上がりやすい季節です。

入浴・室温管理・塩分管理が特に大切で、無理のない運動と良質な睡眠も血圧安定に役立ちます。

冬は体調を崩しやすい時期ですが、少しの工夫でリスクを大きく下げることができます。

心配なことがあれば、お気軽にご相談ください。

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